中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社は3月30日、複合商業施設「FLIGHT OF DREAMS(フライト・オブ・ドリームズ)」の内部をVR(仮想現実)技術を活用し、ウェブサイトでの公開を開始した。展示しているボーイング787型機の実機などを、自宅などの遠隔地から4K画質で360度体感できるようになる。
公開するのは、展示している787-8の飛行試験初号機「ZA001」(登録記号N787BA)を含む1階エリア「Flight Park(フライトパーク)」と、飲食や物販などの店舗が入居する2階と3階の商業エリア「Seattle Terrace(シアトルテラス)」。VR画像は4K画質で、Googleストリートビュー事業を展開するZEROBASE(名古屋市)が、米Matterport(マーターポート)の3Dデジタルモデル技術「デジタルツイン」を活用した撮影サービス「mireva VR」で制作した。
2018年10月12日にオープンしたFLIGHT OF DREAMSは、2019年8月30日に開業した愛知県国際展示場と、同年9月20日に供用を開始したLCC専用の第2ターミナル(T2)の中間に位置。787-8の飛行試験初号機を中心に、体験型コンテンツを提供する展示エリア「フライトパーク」と、飲食や物販などの店舗が入居する商業エリア「シアトルテラス」で構成する。
フライトパークはオープン当初、入場料が必要な有料エリアだったが、2021年12月23日のリニューアルで一部の遊具を除き、無料で開放している。また刷新前は照明を落とした暗めの雰囲気だった館内を、リニューアル後は照明を点灯し明るく変更。「気軽さ」を軸とし、近隣から訪れる地元客の誘客強化を図っている。
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VR フライト・オブ・ドリームズ
FLIGHT OF DREAMS(中部国際空港)
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