全日本空輸(ANA/NH)が2年1カ月ぶりに再開する格納庫見学の予約受付が3月29日に始まったものの、システム不具合で正しく予約を受け付けられなかった。現在は受付を一時中断している。羽田空港の格納庫内で整備作業を見学できる「機体工場見学」の内容をリニューアルし、4月4日から「ANA Blue Hangar Tour(ANAブルーハンガーツアー)」として再開するもので、ANAでは不具合の原因が判明したとして再開に向けた作業を進めている。
ANAによると、29日午前9時30分に予約を開始したものの、予約システムの不具合でウェブサイト上に予約完了画面が表示されても予約が完了しておらず、本来は予約した人に送られる予約完了メールが送信されない状態になっていた。
原因は予約システムの設定によるものと判明しており、現在は再開に向けて作業を進めているという。
不具合が発生した29日時点で予約した場合、データが記録されていないため、再開後に改めて予約する必要があるという。
ANAの機体工場見学は、新整備場地区に機体を7機格納できる第1格納庫が完成した1993年9月にスタート。これまでに累計約120万人が訪れ、コロナ前は年間約7万人が見学していた。工場見学のリニューアルはコロナ前から準備が始まったものの、2020年4月の正式オープン前にコロナ影響で見学の受け入れが一時休止となり、2年後ろ倒しでオープンが決まった。
対象は小学生以上で、平日の午前9時30分から午前11時、午後1時30分から午後3時の1日2回開催。当初は1回当たり最大24人の参加に限定する。国が土地を持つ地区で実施するため、料金は無料。予約は開催1カ月前から受け付ける。
*ANAブルーハンガーツアー会場の詳細はこちら。
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