日本航空(JAL/JL、9201)は3月24日、国内線運賃のうち普通運賃や株主割引など一部運賃を8%値上げすると発表した。国内線ファーストクラスとクラスJの当日アップグレード料金も、現在の全路線共通から距離などに応じた路線ごとの額に改める。プラス1000円でアップグレードできたクラスJの場合、羽田-札幌や伊丹、福岡など多くの路線は同2000円に値上げとなる。
—記事の概要—
・普通席運賃
・当日アップグレード料金
普通席運賃
変更は4月15日購入分から適用し、搭乗期間は4月15日から2023年4月11日まで。変更内容は、普通席の「大人普通運賃」と「往復割引」、「株主割引」が約8%値上げ、「小児普通運賃」と「JALビジネスきっぷ」、「eビジネス」が約3%値上げとなる。一方、「介護帰省割引」は5%値下げする。
大人普通運賃は羽田-伊丹線の場合、通常期の4月15日は現在の購入額が2万6410円で、変更後は2万7750円に1340円(5.1%)値上げ。ピーク期の8月15日は現在の2万8810円が変更後は3万350円に1540円(5.3%)値上げになる。
JALによると、割引運賃の「特便」や「先得」は「需給に応じて値上げも値下げも実施する」といい、夏ダイヤ期間の4月26日から10月29日搭乗分は4月26日以降購入分から変更し、冬ダイヤ(10月30日から23年3月25日)搭乗分は5月の変更を予定している。
当日アップグレード料金
また、ファーストクラスとクラスJの当日アップグレード料金は、ファーストは現在の全路線プラス8000円を路線により1万円と1万2000円に変更。クラスJは全路線プラス1000円を変更後は1000円、2000円、3000円に改める。
ファーストがプラス1万円になるのは羽田-札幌(新千歳)、伊丹、福岡、伊丹-那覇の4路線、1万2000円は羽田-那覇、石垣の2路線。クラスJがプラス1000円となるのは羽田-山形や小松、伊丹-福岡など、2000円は羽田-札幌、函館、旭川、青森、秋田、伊丹、広島、高松、福岡、鹿児島、奄美大島、伊丹-札幌、那覇など、3000円は羽田-那覇、宮古、石垣、久米島などとなる。
関連リンク
国内線運賃/料金の一部変更について(JAL)
日本航空
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