日本航空(JAL/JL、9201)は3月24日、夏ダイヤ初日27日から4月7日までの欧州路線は羽田-ロンドン線とヘルシンキ線の旅客便を運航し、成田からパリ行きの貨物便をシアトル経由で運航すると発表した。いずれもロシア領空を迂回(うかい)する北回りで運航する。また、羽田-フランクフルト線は期間中欠航、モスクワ線は4月30日まで運休する。
羽田-ロンドン線の旅客便(JL43/44、JL41/42便)は、1日1-2往復を継続。飛行時間はロンドン行きが通常は12時間30分、羽田行きが11時間55分だが、北回りになることで往路のロンドン行きが定刻で2時間20分増、復路の羽田行きが3時間55分多くかかり、ロンドン行きの飛行時間は約14時間50分、羽田行きは約15時間50分になる。
ロンドン線の機材はJL43/44便がボーイング777-300ER型機、JL41/42便は787-9を使用する。
JALが主に利用するルートは、羽田を出てアラスカ西側のベーリング海に面する辺りから北米大陸、グリーンランド、アイスランドを経てロンドンへ向かう(関連記事)。
新たに運航する羽田-ヘルシンキ線の旅客便(JL47/48便)は週3.5往復を北回りで運航。飛行時間はヘルシンキ行きJL47便が通常は10時間15分、羽田行きJL48便が9時間30分だが、北回りになることで往路のヘルシンキ行きが定刻で4時間25分増、復路の羽田行きが6時間15分多くかかり、ヘルシンキ行きの飛行時間は約14時間40分、羽田行きは約15時間45分になる。
ヘルシンキ線の機材は長距離国際線仕様(E71)の787-9で、座席数は3クラス195席(ビジネス44席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー116席)となる。
貨物便を運航するパリ線(JL8415/8416)は、成田発着で期間中に複数便設定し、シアトル経由で運航。飛行時間はパリ行きが通常は12時間35分、成田行きが11時間55分だが、迂回ルートになることで往路のパリ行きが定刻で8時間20分増、復路の成田行きが10時間40分多くかかり、パリ行きの飛行時間は約20時間55分、成田行きは約22時間35分になる。機材は787-9を投入する。
関連リンク
日本航空
ロシア迂回ルート解説
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