エアバスは現地時間3月22日、エア・カナダ(ACA/AC)がA321XLRを6機確定発注したと発表した。リース会社を通じて導入する20機と合わせると26機になる。カナダ東部と欧州を結ぶ大西洋横断路線に投入する見込み。
エア・カナダは小型機のA320ファミリーや中型機のA330、カナダのボンバルディアが開発してエアバスが買収したA220など、70機以上のエアバス機を保有している。
A321XLRは、A321neoの航続距離を延長した超長距離型で2019年6月にローンチし、2023年の就航を目指している。XLR(Xtra Long Range)は「超長距離」を意味し、燃料タンクを増設することで単通路機では世界最長の航続距離4700海里(約8704キロ)を実現し、最大11時間飛行できる。エアバスによると、東京を起点とした場合、シドニーやデリーなどへ直行便を運航できるという。
2月末時点でのA321XLRの受注は、ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)などを傘下に持つ英IAG(インターナショナル・エアラインズ・グループ)やカンタス航空(QFA/QF)、アメリカン航空(AAL/AA)、ジェットブルー(JBU/B6)、ユナイテッド航空(UAL/UA)など25社から515機となっている。
関連リンク
エア・カナダ
Aviation Capital Group
Airbus
・東京センチュリー傘下の米ACG、A321XLR発注 A220も覚書締結(21年12月31日)
・A321XLR、前部胴体の組立開始 23年就航(21年7月12日)
・エアバス、超長距離型「A321XLR」ローンチ 単通路で世界最長、23年納入へ(19年6月17日)