エアライン, ボーイング, 機体 — 2022年3月22日 12:56 JST

中国東方航空MU5735便墜落、FAAやボーイングなども調査参加

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 中国南部で現地時間3月21日に起きた中国東方航空(CES/MU)の昆明発広州行きMU5735便(ボーイング737-800型機、登録記号B-1791)の墜落事故について、中国の航空当局CAAC(中国民用航空局)は21日午後2時38分ごろに墜落したと発表した。

中国東方航空の737-800(資料写真)=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」によると、MU5735便は雲南省の昆明を現地時間午後1時11分ごろ出発し、同15分すぎに離陸。広東省の広州に午後3時5分ごろ到着予定だった。

 午後2時19分ごろに広西チワン族自治区の梧州上空で高度2万9100フィート(約8870メートル)を記録後、3分後の同22分には高度3225フィート(約983メートル)まで急降下し、山中に墜落したとみられる。CAACによると、乗客123人と乗員9人の計132人が搭乗していた。

 墜落したB-1791は7年前の2015年6月に引き渡された機体で、座席数は2クラス162席(ビジネス12席、エコノミー150席)、エンジンはCFMインターナショナル製CFM56を搭載していた。21日は雲南省の昆明を午前7時20分発(定刻ベース)の重慶行きMU5863便、折り返しの重慶午前10時10分発昆明行きMU5864便、墜落した昆明発広州行きMU5735便、折り返しの広州午後4時25分発昆明行きMU5736便の中国国内線4便に投入予定だった。

 墜落事故を受け、習近平国家主席は「全力で捜索と救助活動にあたる」よう、「重要指示」を出した。

 機体製造国である米国のNTSB(米国家運輸安全委員会)は現地時間21日午後(日本時間22日未明)、上級航空安全調査官を代表者に任命したことを明らかにした。調査は事故発生国の当局であるCAACが主導し、ボーイングとCFMインターナショナル、FAA(米国連邦航空局)が技術面のアドバイザーを務める。エンジンメーカーのCFMは、仏スネクマと米GEの合弁会社。

関連リンク
Playback of flight MU5735(Flightradar24)
中国民用航空局
中国東方航空
Boeing
ボーイング・ジャパン
CFM International

中国東方航空の737墜落 132人搭乗、昆明発広州行きMU5735便(22年3月21日)