官公庁, 空港 — 2022年3月11日 19:39 JST

空港の保安検査が義務化 航空法改正、懲役1年以下か罰金50万円以下

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 3月10日から航空法が改正され、航空機搭乗前の保安検査が義務化された。保安検査を受けずに保安検査場から先へ進んだ場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる場合がある。

航空法改正で義務化された空港の保安検査。写真は羽田空港の保安検査場=21年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 国交省によると、従来は保安検査の法的位置づけが明確ではなく、乗客の協力を得づらいケースがあったことなどから法整備を進めた。また、保安検査員の離職率が高止まりしており、保安検査に法的根拠を持たせることで、乗客の暴言やクレームを抑える狙いもある。国交省は10日、法改正に合わせて「危害行為防止基本方針」を策定した。

 また、2019年9月13日から航空機テロ対策の一環として保安検査を強化しており、国交省ではナイフやカッターなど機内持込制限品を保安検査場へ持ち込まないよう、改めて呼びかけている。機内持込制限品を航空機内に持ち込んだ場合、2年以下の懲役または100万円以下の罰金が課される場合がある。

関連リンク
航空機搭乗前の保安検査を受けるにあたっての注意事項について(国交省)

JAL、羽田国内線に「スマートレーン」 PC・液体物そのまま検査可に(22年1月11日)
南紀白浜空港と日立、保安検査にAI導入実証 JALが情報追加、危険物学習(22年3月1日)
成田空港、ブーツ脱がず8秒で検査 保安検査場で実証実験(21年3月15日)
伊丹空港、保安検査で刃物見逃し再び 運航に影響なし(19年11月20日)
伊丹ナイフ男、羽田も見逃しジャカルタへ 8600人超に影響(19年10月2日)
国交省、国内線で上着検査強化 靴もX線に、13日から(19年9月6日)
新千歳空港のすり抜け、国交省が再発防止策「警察に通報」(16年9月13日)
新千歳空港、1000人再検査で2万人影響 すり抜けた女は羽田着(16年8月6日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post