エアライン, 空港 — 2022年3月10日 12:33 JST

JAL欧州便、ロンドンのみ3/16まで運航決定 北回りでロシア迂回

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 日本航空(JAL/JL、9201)は3月9日、欧州路線は羽田-ロンドン線のみ16日まで運航継続が決まったと発表した。ロシアのウクライナ侵攻の影響で、ロシア領空を迂回(うかい)してアラスカ上空などを飛行する「北回り」で運航し、パリ、フランクフルト、モスクワ、ヘルシンキ線は引き続き欠航する。

羽田-ロンドン線の運航を継続するJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 期間中に運航する便は、羽田発ロンドン行きはJL43便が16日まで毎日、JL41便が9日と11-16日で、ロンドン発羽田行きはJL44便が16日まで毎日、JL42便が9日と11-12日、14-16日で、臨時便のロンドン発関西経由羽田行きJL8044便を13日に運航する。

 JALが主に利用するルートは、羽田を出てアラスカ西側のベーリング海に面する辺りから北米大陸、グリーンランド、アイスランドを経てロンドンへ向かう(関連記事)。

 飛行時間はJL43/44便の場合、ロンドン行きJL43便が通常は12時間40分、羽田行きJL44便が11時間55分だが、北回りになることで往路のJL43便が定刻で2時間55分、復路のJL44便が4時間30分多くかかり、JL43便の飛行時間は約15時間40分、JL44便は約16時間25分になる。

 欠航となるパリ、フランクフルト、モスクワ、ヘルシンキ線の利用者は、ロンドンからブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)などの便に乗り継いでもらう。BAはJALと同じ航空連合ワンワールド・アライアンスに加盟している。また、JALの羽田-モスクワ線は、予約販売を3日から停止している。

 全日本空輸(ANA/NH)は15日までの欧州路線のうち、成田-ブリュッセル線と一部の羽田-フランクフルト線、欧州から関西・中部への臨時便を中央アジアを通る「南回り」で運航。羽田-ロンドン線とパリ線は全便欠航する(関連記事)。

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