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日本航空（JAL/JL、9201）は3月9日、空の上から感謝の気持ちを手紙で家族や友人などに伝えてもらおうと、「お手紙フライト」を実施した。新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で離れて暮らす人たちに会いにくくなった中、手紙を通じたコミュニケーションを楽しんでもらおうと、社員有志が企画した。
羽田空港でJALの旅客係員が手にするポストに手紙を投函する札幌発便の乗客＝22年3月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
お手紙フライトは8日と9日に実施。8日は青森発羽田行きのうち午前9時から午後3時台出発の2便、9日は札幌（新千歳）発羽田行きのうち午前9時から午後1時台発の3便を対象にし、出発空港の搭乗口でオリジナル切手が貼られたポストカードとボールペンのセットをスタッフが手渡した。手紙には「感謝の日」にあたる3月9日付の消印が押されて配達される。ポストカードは、青森と北海道にちなんだデザインのものを用意した。
企画メンバーのひとりで、JAL秘書部の水谷彩加さんは「手紙で物理的な距離だけでなく、心の距離を縮めていただこうと考えました。ありがとうを伝えるのはなかなか恥ずかしいので、“サンキュー”にかけて9日にしました」と話す。対象便は機内でベルトサイン消灯後、手紙を書きやすそうな時間帯で選んだといい、2路線は観光や出張、生活利用といった旅客需要のバランスから選んだ。
到着空港では、整備士がエンジンのインレットカウルの修理に使う材料のうち、端材となった廃材を活用して手作りしたポストを持った客室乗務員や旅客係員が出迎え、乗客に手紙を投函してもらった。ポストに投函された手紙はJALのスタッフが羽田空港郵便局へ持参し、郵便局が配達する。
羽田空港で整備士手作りのポストを手にするJALの客室乗務員（左）とポストカードを手にする旅客係員＝22年3月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
企画した水谷さんはJALの社内ベンチャーチーム「W-PIT（Wakuwaku Platform Innovation Team）」のメンバーで、お手紙フライトは手紙の新たな可能性を探る日本郵便のプロジェクト「&Post」とのコラボ企画として実施した。
W-PITは2017年設立で、JALグループの社員約150人が参加。2021年10月には、JALと東京交響楽団による機内でクラシックの生演奏を楽しめるチャーターフライトを実施したほか、2月と3月にはビデオ会議ツール「Zoom」を活用したオンライン料理教室も開催している。
特製切手が貼られたポストカードと整備士手作りのポスト＝22年3月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
特製切手が貼られたポストカードと整備士手作りのポスト＝22年3月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田空港でJALの旅客係員が手にするポストに手紙を投函する札幌発便の乗客＝22年3月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田空港でJALの旅客係員が手にするポストに手紙を投函する札幌発便の乗客＝22年3月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田空港でJALの旅客係員が手にするポストに手紙を投函する札幌発便の乗客＝22年3月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田空港で整備士手作りのポストを手にするJALの客室乗務員（左）とポストカードを手にする旅客係員＝22年3月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
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