フィンエアー(FIN/AY)は現地時間3月7日、一時運休している東アジア路線について、ヘルシンキ発着の上海とソウルの2路線を週内に順次再開すると発表した。東アジア路線では成田に続く再開で、いずれもロシア領空を迂回(うかい)するルートを設定する。一方、ヘルシンキ-関西と香港の2路線は4月末まで運休する。
上海線は3月10日に再開し、木曜のみの週1往復運航する。ソウル線は12日からで、水曜と土曜、日曜の週3往復となる。飛行時間は12-14時間かかる見通し。
通常の飛行ルートは、ヘルシンキ離陸後に東へ進み、サンクトペテルブルク付近からロシア領空に入っている。迂回ルートではほかの欧州系航空会社同様、黒海上空を通過し、カザフスタン領空などを通過する「南回り」で運航する。同社によると、ソウル発ヘルシンキ行きのみアラスカ上空などを飛行する「北回り」も選択できるとしている。
フィンエアーは当初、2月27日から3月6日まで日本路線の欠航を計画していた。ロシアの航空当局がフィンランドを含むEU籍機のロシア領空飛行を禁じていることによるもので、東アジア路線は中国と韓国路線も運休している。日本路線のうち成田線は9日から再開し、週4往復を南回りで運航する。飛行時間は13時間に延び、通常よりも3時間以上長くなる。バンコクとプーケット、シンガポール、デリーのアジア路線は欠航せず、運航を継続している。
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