ボーイングは、エティハド航空(ETD/EY)が運航する787型機の運航効率最適化と燃料消費削減を目的としたデジタルソリューション「Jeppesen FliteDeck Advisor」を提供する。
ボーイングによると、エティハド航空はすでにFliteDeck Advisorを数機の787で試験導入済み。巡航燃料を1.4%節約でき、1フライト当たり平均350キログラム(約771.6ポンド)の燃料と1100キログラムのCO2(二酸化炭素)を削減できたという。
Jeppesen FliteDeck Advisorは、すべてのボーイング製航空機固有の性能指標を分析し、機齢や整備作業による経時変化も含めて解析。このツールにより、パイロットは飛行経路、高度、速度をリアルタイムで微調整して燃料消費を最適化し、各フライトのCO2排出量を最小に抑えることができるという。
エティハド航空は、現在39機の787を運航しており、中東で最多機数を誇る。ボーイングはエティハド航空の787に、Jeppesen FliteDeck Pro、Jeppesen Crew Rostering、Boeing Wind Updatesなどのデジタルソリューションやサービスを提供しており、パイロットのスケジュール管理、チャート作成、ナビゲーション、飛行効率化などを提供している。
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