日本航空(JAL/JL、9201)は3月3日、羽田-モスクワ線の予約販売を当面停止すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻後2週連続で欠航している。
JALの羽田-モスクワ線は現在週1往復で、日本の航空会社が運航している唯一のロシア路線。2月24日のモスクワ行きJL49便と25日の羽田行きJL40便に続き、3日のJL49便と4日のJL40便も欠航しており、販売停止が決まった。
JALはアエロフロート(当時。現アエロフロートロシア航空、AFL/SU)と共同で、1967年4月17日に羽田-モスクワ線を直行便で開設。初便は17日のモスクワ発で、羽田着は翌18日だった。当時は機材とパイロットがアエロフロート、客室乗務員はJALと日ソ混成チームで運航し、利益と経費は双方で等分していた。
JALが同路線の自社便の運航を始めたのは1970年3月28日。2017年4月に就航50周年を迎え、2020年3月29日開始の夏ダイヤ期間にモスクワの就航空港をドモジェドボ国際空港から現在のシェレメチェボ国際空港に変更している。
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日本航空
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