3月1日で就航10周年を迎えたピーチ・アビエーション(APJ/MM)は、FOOD&LIFE COMPANIES(3563)傘下のあきんどスシロー(大阪・吹田市)が展開する回転寿司「スシロー」の店舗で、行き先を選べない「旅くじ」のカプセルを7日から販売すると発表した。10周年記念の一環で、旅くじはこれまでパルコが運営する商業施設「PARCO(パルコ)」で販売しており、同店以外の販売は初めて。また、ピーチが就航している奄美大島の本マグロを使った握り寿司をスシローで注文すると、ピーチのポイントなどが当たるキャンペーンも同日から実施する。
—記事の概要—
・タブレットで注文
・こういう時だからワクワクを
タブレットで注文
旅くじのカプセルには、指定された行き先のみ使用できる「ピーチポイント」の交換コードと缶バッジを封入。ピーチポイントは運賃などの支払いに使えるもので、交換コードをピーチのウェブサイトで入力すると航空券と引き換えることができる。値段は1個5000円で、6000円分または1万円分のピーチポイントと交換できる。
スシローの店内にあるタッチパネル式タブレット端末で注文すると、同店のスタッフが注文した人の席まで抽選箱を持参し、カプセルを1個引いてもらう。カプセルを開けると行き先が書いてあり、有効期限内に航空券を購入する。期限までに予約すればその時点で販売している有効期限以降の航空券も購入可能。例えば4月30日が有効期限だった場合、搭乗日が同日以降の航空券も購入できる。
旅くじは2021年8月17日から第1弾の大阪・心斎橋PARCO(心斎橋パルコ)に自動販売機を設置して販売開始。10月13日から渋谷PARCO、11月11日から名古屋PARCO、12月14日から福岡PARCO、先月25日からは札幌PARCOで販売し、12月17日からは透明なトートバッグを使った機内販売もスタートした。
スシローは全国に634店舗展開しており、旅くじは約半数の320店舗で扱う。いずれも旅くじをPARCOの店舗で販売する都市周辺となる。販売期間は3月7日から31日までで、なくなり次第終了となる見通し。また、スシロー八重洲地下街店には、PARCOと同じく自販機を1日から設置した。
こういう時だからワクワクを
ピーチとスシローは、2021年7月にも北海道をテーマにした共同キャンペーンを展開。この時にピーチからスシローに協業を持ちかけ、今回はスシローから旅くじの打診があったという。
旅くじを企画したピーチの小笹俊太郎ブランドマネージャーは「機内販売を始めたことで、抽選箱で販売できると考えた」と話す。就航10周年のキーメッセージとして「とんがって行こう。」を掲げ、挑戦し続ける企業でありたいという。「今日で就航10周年を迎え、こういう時だからこそ、お客さまにワクワクしていただきたい。お店で『あ、こんなのがあるんだ』と思っていただければ」(小笹氏)と、スシローとのキャンペーンを展開する趣旨を語った。
また、7日からスシローが販売する奄美大島の本マグロを使った「生本まぐろ6貫盛り」を注文すると、ピーチポイントやスシローの食事券、奄美大島の特産品などが抽選で当たるキャンペーンも展開する。
ピーチは10年前の2012年3月1日に就航。当時は3機のエアバスA320型機(1クラス180席)で関西-札幌(新千歳)、福岡の2路線でスタートした。現在はA320とA320neo(同188席)、A321LR(同218席)の3機種を計33機運航しており、国内33路線と国際17路線を展開しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で国際線は全便運休が続いている。これまでに4000万人以上が利用している。
関連リンク
Peach SHAKE LABO(スシロー旅くじ実施店掲載)
就航10周年特設ページ
ピーチ・アビエーション
あきんどスシロー
旅くじ
・ピーチ、札幌パルコで「旅くじ」開始 6路線のどれかが当たる(22年2月25日)
・ピーチ、機内販売で行き先選べない「旅くじ」 次の旅へワクワク感提供(21年12月17日)
・ピーチ、福岡パルコで「旅くじ」販売開始 「ワクワク感味わいたかった」(21年12月14日)
・ピーチ、名古屋パルコで「旅くじ」 選べない行き先でわくわく感、50人以上並ぶ(21年11月11日)
・ピーチ、渋谷パルコで行き先選べない「旅くじ」 カプセル自販機で販売(21年10月13日)
・ピーチ、パルコとコラボ 第1弾は「旅くじ」カプセル自販機(21年8月17日)
スシローとコラボ
・ピーチとスシロー、北海道テーマにキャンペーン(21年7月5日)
特集・ピーチ社員から見た就航5周年(全5回)
(1)「格納庫って何ですか?」から始まった ブランドマネジメント・中西理恵の場合
(2)「お金と時間かかるFAXって何?」 システムストラテジスト、坂本崇の場合
(3)「一等航空整備士はスタートライン」 新卒1期の整備士、和田尚子の場合
(4)「A320で編隊飛行できるのはピーチだけ」 元アクロバット操縦士、横山真隆の場合
(5)「飛行機1機飛ばすって大変なんや」 客室乗務員、坂口優子の場合
10年前に就航
・ピーチ初便、定員下回る162人乗せ出発 “コンビニ”のように認知されるか(12年3月1日)