日本航空(JAL/JL、9201)が出資する中長距離LCCのZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)は、資本金を90億円から1億円に減資し、資本準備金も90億円から1億円に減らす。効力発生日は3月31日を予定しており、株主総会の決議は2月7日に終えた。
ZIPAIRの2021年3月期通期決算は、純損益が40億2377万円の赤字(20年3月期は33億2829万円の赤字)だった。資本金と資本準備金が89億円ずつ計178億円減少する分は「その他資本剰余金」に振り替える。
資本金が1億円となることで、税制上は中小企業として扱われる。同じくJALが出資するLCCのスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)も、3月14日に資本金を1億円に減資する予定。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、両社以外にもスカイマーク(SKY/BC)やエア・ドゥ(ADO/HD)、ソラシドエア(SNJ/6J)が資本金を1億円に減資し、“中小企業”になっている。
関連リンク
ZIPAIR
決算
・ZIPAIRの21年3月期、売上9割超が貨物収入 最終赤字40億円(21年7月14日)
4号機
・ZIPAIR、4号機もJALから転籍 29日に成田へ(22年1月28日)
成田-ロサンゼルス就航
・ZIPAIR、成田-ロサンゼルス就航 LCC初の太平洋路線(21年12月25日)
・「ロスは在留邦人が世界最多」特集・ZIPAIR、太平洋越え西海岸へ(21年11月13日)
中小企業になった航空会社
・スプリング・ジャパン、資本金1億円に減資 ”中小企業”に(22年2月12日)
・スカイマーク21年3月期、最終赤字163億円 2期連続、資本金1億円に(21年6月28日)
・エア・ドゥとソラシド、”中小企業”に 第三者割当増資後に減資(21年5月31日)