空港 — 2022年2月15日 16:39 JST

仙台空港、復興ピアノ「ローラ」3月に期間限定設置

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 仙台空港を運営する仙台国際空港会社は、東日本大震災で被災し修復された「復興空港ピアノ」の「ローラ」を3月1日から20日まで設置する。1日と10日にプロによる演奏が披露されるほか、期間中の時間内は誰でも演奏できる。

仙台空港でお披露目された復興空港ピアノと持ち主の櫻井由美さん=21年2月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 復興空港ピアノは、1980年にヤマハ(7951:当時は日本楽器製造)が製造したグランドピアノG3Eで、宮城県塩釜市のピアノ講師・櫻井由美さんが所有。11年前の2011年3月11日の東日本大震災当時は同県七ヶ浜町にあった実家の離れ2階に置かれていたが、津波をかぶり傷だらけのまま、がれきの中にあった。2011年6月以降、約半年間の修復作業により再び演奏できるようになった。

 仙台空港への設置は震災10年の昨年に続き2回目。空港会社では、「奏でる震災遺構」ともいえる復興空港ピアノを、震災伝承施設として登録されている仙台空港に設置することで、東日本大震災や音楽の力について考えるきっかけを作り、震災の記憶を伝えていきたいという。

 設置場所はターミナル1階センタープラザで、利用時間は午前9時から午後5時まで。1日は設置記念ミニライブが午前11時から、10日は「鎮魂と希望II」コンサートが午後4時から開かれる。また、11日は見学のみ可能で演奏はできない。

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