ボーイングは現地時間2月10日、カナダ空軍向けにP-8A哨戒機「ポセイドン」を供給する意向を明らかにした。現行のCP-140「オーロラ」の後継機で、対潜水艦戦(ASW)と情報・監視・偵察(ISR)能力を強化する。
カナダ政府による長距離海上哨戒機に関する情報提供要請(RFI)に応えたもので、カナダ・マルチミッション・エアクラフト(CMMA)プロジェクトと呼ばれている。
P-8は小型旅客機737-800をベースに開発された対潜水艦、対水上戦、情報収集、監視、偵察を担う多目的哨戒機で、2004年6月14日にローンチ。胴体は737-800、主翼は737-900を基に開発され、現時点で140機以上が就役している。
これまでに米海軍をはじめ豪州海軍、インド海軍、英国空軍、ノルウェー空軍に引き渡されており、2021年9月にはドイツ連邦軍向けに受注した。今後は年内にニュージーランド、2023年に韓国、2024年にドイツへの初号機納入が計画されている。
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ボーイング・ジャパン
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