日本航空(JAL/JL、9201)グループの北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)は2月7日、23年間運航したサーブ340B型機のうち、国内で航空会社が運航する最後の機体となった2号機(登録記号JA02HC)の退役を記念した動画をYouTubeで公開した。社員有志が動画を制作し、23年間をねぎらい感謝した。
動画には客室乗務員やパイロット、整備士などが登場。それぞれがサーブ機の思い出を語り退役を惜しんだ。このほか、退役時の機体への寄せ書きの様子も収めた。
HACは、旧日本エアシステム(JAS、現JAL)と北海道による第3セクターとして1997年9月30日に設立され、最初の路線の札幌(新千歳)-函館線が1998年3月28日に就航した。 サーブ340Bは、HACが就航した当時から運航してきた機材で、座席数は1クラス36席。全3機のうち最後まで残った2号機は1998年5月に就航し、2016年に3機の中で最初に鶴丸塗装に塗り替えられた。
2号機は2021年12月26日に運航を終了し、3日後の29日に拠点の丘珠空港を出発。函館経由で売却整備を行う鹿児島空港へ到着した。残りの3号機(JA03HC)は2020年12月29日、初号機(JA01HC)は2021年9月6日にラストフライトを終えて退役済み。後継のATR製ATR42-600型機(同48席)も同年11月に全3機がそろい、機材更新を終えている。
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