日本航空(JAL/JL、9201)は1月27日、グループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)が運航するエンブラエル170(E170)型機のエンジン洗浄方法に、泡洗浄を導入したと発表した。日本の航空会社では初めてで、E170が搭載する米GE製CF34に対しては世界初導入だという。
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JALはCO2(二酸化炭素)排出量削減のため、定期的に航空機のエンジンを洗浄して燃費を改善。通常は水で洗浄するが、新たに導入した泡洗浄「GE 360 フォームウォッシュ」は加熱した特殊な泡状の洗浄剤をエンジン内部に注入することで、飛行中に吸い込んだちりやほこりの粒子を化学的に除去できる。
泡洗浄の導入により、燃料削減量を年間最大約8万2000リットル上乗せでき、CO2排出量約285トンに相当。泡による洗浄のため、水洗浄よりも水の使用量を削減できる。
360フォームウォッシュはGEの航空事業部門GEアビエーションが提供。GEによると燃費を改善するほか、エンジンを機体から取り外すことなく運用できる期間「タイム・オン・ウィング」を延ばすことができる。
カート一体型のシステムで、格納庫の内外どちらでも使用でき、ボーイング777型機向けGE90や787向けGEnx、767向けCF6といったCF34以外のGE製エンジンにもライセンスを取得すれば使用できる。
関連リンク
日本航空
ジェイエア
GE Aviation
泡洗浄の様子
・JAL、日本初のジェットエンジン泡洗浄 E170向けCF34のCO2削減(22年2月7日)
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・マリオやミニオン描いたジェイエア特別塗装機 写真特集・JAL USJジェット(22年1月16日)