エアバスは現地時間1月10日、米国の航空機リース会社アゾーラ(Azorra)がA220-300型機を20機と、A220をベースとしたビジネスジェット機「ACJ TwoTwenty(ACJ220)」を2機の計22機を発注したと発表した。
アゾーラはフロリダ州フォートローダーデールに本社を置き、アイルランドのダブリンに事務所を構えている。A320ファミリーなどのナローボディ機をはじめ、A220やエンブラエルE195-E2などナローボディ機とリージョナル機の中間サイズとなるクロスオーバー機、E175などのリージョナル機、ビジネスジェットを扱っている。
A220は、カナダのボンバルディアが開発した小型旅客機「Cシリーズ」が改称したもの。Cシリーズの製造や販売を担う事業会社「CSALP」を、エアバスが2018年7月に買収したことで改めた。Cシリーズは、CS100(100-135席)と、中胴が3.7メートル長いCS300(130-160席)の2機種が開発され、CS100をA220-100、CS300をA220-300に改称した。
ACJ220はA220-100を基にしたビジネスジェットで、2020年10月にローンチ。客室は長さ23.8メートル、幅3.3メートル、高さ2.0メートルで、床面積は73平方メートルとなる。リビングエリアや寝室を備え、最大19人の乗客が搭乗できる。
客室は6区画に分かれており、前方からクローゼットやギャレー(厨房設備)、VIP用ラバトリー(化粧室)などがあるエリア、ビジネスラウンジ、作業スペースやダイニング、ゲスト用ラウンジ、寝室、シャワールームを設けることができる。
A220ファミリーは、2021年12月末時点で25顧客から668機を受注しており、これまでに約190機が引き渡されている。
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Azorra
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