エアバス, エアライン, 機体, 空港, 解説・コラム — 2021年12月20日 08:38 JST

ピーチ、A321LRが関空到着 国内初導入、1月に就航前倒し

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)のエアバスA321LRの初号機(登録記号F-WXAX、JA902P)が12月19日深夜、関西空港に独ハンブルクからカザフスタン経由で到着した。就航は当初計画していた2022年2月1日から前倒しとなり、1月18日の関西発那覇行きMM211便になる見込み。国内の航空会社でA321LRを導入するのはピーチが初めて。既存機よりもシートピッチが広くなり、充電用USB端子も備える。

*初便就航当日の記事はこちら

関西空港に着陸するピーチのA321LR初号機=21年12月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 A321LRはA320neoの胴体を約6.9メートル伸ばしたA321neoの航続距離延長型で、LRは「Long Range(ロングレンジ)」の略。ピーチはA321LRの導入をコロナ前の2018年7月に発表した。座席数は1クラス218席で、現在運航しているA320ceo(従来型A320、1クラス180席)や、発展型で2020年10月に就航した低燃費・低騒音の新型エンジンを搭載するA320neo(1クラス188席)よりも多くの乗客を運べる。

 新事業領域の中距離国際線を念頭に置いた航続距離が長い機材で、当初は関西ー那覇線と関西ー札幌(新千歳)線の2路線に投入を予定。シートはレカロ製BL3710で、シートピッチは30-31インチ(約76-78センチ)と従来の28インチよりも広くなった。また、各席に充電用USB端子を備えている。

 エンジンはCFMインターナショナル製LEAP-1A32。CO2(二酸化炭素)排出量は、A320ceoと比べて20%抑えられる。3個目の中央燃料タンクを追加することで、航続距離はA320neoの6300キロよりも1100キロ長い7400キロとなる。

 初号機はエアバスによるフェリーフライトのAIB628便として、現地時間18日にハンブルクを出発。カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ国際空港を経由し、関空のB滑走路(RWY24R)へ19日午後10時49分に着陸した。

 当初は2機導入予定だったが、コロナ前の計画では発注変更により6機に増やしている。初回発注2機は、米国の航空機リース大手ALC(エア・リース・コーポレーション)から長期リースで導入する。また、2025年度中にはA320ceoをA320neoとA321LRで置き換え、環境負荷を抑える。

*写真は9枚。

関西空港に到着したピーチのA321LR初号機=21年12月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関西空港に着陸するピーチのA321LR初号機=21年12月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関西空港に着陸したピーチのA321LR初号機=21年12月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関西空港に到着したピーチのA321LR初号機=21年12月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関西空港に到着したピーチのA321LR初号機=21年12月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関西空港に到着したピーチのA321LR初号機=21年12月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関西空港に到着したピーチのA321LR初号機=21年12月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関西空港に到着したピーチのA321LR初号機=21年12月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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