垂直尾翼の鶴丸ロゴが金色になった日本航空(JAL/JL、9201)の「みんなのJAL2020ジェット」の3号機(エアバスA350-900型機、登録記号JA06XJ)が12月12日夜、最終便となった那覇発JL912便として羽田へ到着し、約4カ月間の運航を終えた。同機は機体全体にラッピングされたデカールをはがし、24日の羽田発伊丹行きJL107便から通常塗装で復帰する見通し。
金の鶴丸塗装で最後の運航となったJL912便は、乗客234人(幼児7人含む)を乗せ、那覇を定刻の午後3時15分に出発。午後5時38分に羽田の12番スポットへ到着し、146日間の運航を終えた。
3号機はJAL機で初めて垂直尾翼の鶴丸を金色に変更し、機体全体に選手を描いたデカールを貼った。機体に描かれた選手は、左側が前方から萱和磨(体操)、村上茉愛(体操)、橋本大輝(体操)、内村航平(体操)、錦織圭(テニス)、畑岡奈紗(ゴルフ)、羽根田卓也(カヌー)、植草歩(空手)、香西宏昭(車いすバスケットボール)、右側は前方から加納虹輝(フェンシング)、北口榛花(陸上競技)、戸邉直人(陸上競技)、阿部詩(柔道)、阿部一二三(柔道)、大野将平(柔道)、上地結衣(車いすテニス)の各選手で、初便は開幕目前の7月20日の羽田発札幌(新千歳)行きJL515便となった。
JALでは選手の応援だけでなく、3号機や同時に登場した金色のトーイングトラクターと貨物コンテナにより、新型コロナで暗い気持ちになりがちな全国の人たちが明るい気持ちになるきっかけになって欲しいとの思いを込めた。トーイングトラクターとコンテナも3号機の運航終了とともにラッピングを終え、年内には一部の寒冷地を除き通常塗装に戻す。
3機あった「みんなのJAL2020ジェット」はいずれも国内線に投入。残り2機は初号機(777-200、登録記号JA773J)を2019年4月8日から今年2月21日まで、2号機(767-300ER、JA601J)は2019年7月11日から2020年11月7日まで運航した。
*写真は10枚(最終日の運航実績は写真下に記載)。
最終日の運航実績(定刻/実績/ゲート)
JL913 羽田(10:55/10:56/9番)→那覇(13:55/13:44/23番)
JL912 那覇(15:15/15:15/23番)→羽田(17:30/17:38/12番)
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