KLMオランダ航空(KLM/KL)は12月7日、日本就航70周年を迎えた。これを記念して同社のウェブサイトでは70年の歩みを写真で振り返り、ビジネスクラス機内食の試食会などが当たるキャンペーンを始めた。
KLMは世界最古の航空会社で、10月7日で創立102周年を迎えた。日本就航時は現地時間1951年12月4日にアムステルダムをロッキードL.749コンステレーションが飛び立ち、中東、インド、タイ、フィリピンを経由する「南回り」で羽田に到着した。全行程64時間、実飛行時間では39時間10分で、日本に乗り入れた航空会社としては6番目だった。
1954年には東京と大阪に事務所を開設し、欧州の航空会社では初めて日本人の客室乗務員を採用。1960年にジェット機のダグラスDC-8を欧州の航空会社では初めて日本路線に投入し、1971年にボーイング747-200、1973年にはDC-10が就航した。1978年5月に成田空港が開港すると羽田便が移り、1987年にアムステルダム-成田線が直行便となり、1989年には747-400が導入された。
1990年代に入ると、関西空港の開港に伴い、1994年9月に関空へ就航。1997年10月には名古屋(小牧)と札幌(新千歳)にも乗り入れるようになった。2004年5月5日にエールフランス航空(AFR/AF)と統合し、2013年4月に福岡へ就航した。2016年9月3日には747-400の日本最終便が成田から出発し、2019年10月7日にKLM創立100周年を迎えた。
日本就航70周年を記念し、KLMはオリジナルレシピの「KLMアップルパイ」を作り、写真や動画を投稿するキャンペーンを7日から2022年1月31日まで展開。特賞は成田空港でのビジネスクラス機内食の試食会にペアで招待、優秀賞はオリジナルフライトバッグが5人、KLM賞は70周年ロゴ入りサーモボトル(300ml)が5人となる。
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