国土交通省は来年3月30日からの夏ダイヤで、羽田空港国内線の発着枠のうち、地方自治体と航空会社が共同で地方路線の利用者を増やすアイデアを出し合い、優れた提案に配分する「コンテスト枠」を1日3枠(往復分)設ける。8月の応募開始に先立ち、有識者会議「羽田発着枠政策コンテストの評価等に関する懇談会」(委員長:竹内健蔵東京女子大学教授)が7月29日に国交省で開かれ、政策評価基準の議論が行われた。
これまでに配分された羽田の国内線発着枠465枠は、多くが航空会社の運航実績に応じて配分が行われてきた。今回のコンテスト枠は、地方自治体と航空会社が共同で地域活性化につながるアイデアを出し、政策コンテストで評価。旅客数が少ない地方路線の充実を図る考え。
コンテスト枠の使用期間は、来年3月末から2年間を予定しており、取り組みの成果を評価する。
委員からは「経済効果と住民の利便性のどちらを重視するのか」、「コンテストまでやって運航したいと思う路線があるのか」、「地域の意気込みが大事だ」といった意見が出た。
国交省では懇談会での議論を取りまとめ、評価基準を8月までに定める。
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