エア・ドゥ(ADO/HD)とポケモン(東京・六本木)は11月8日、ポケットモンスター(ポケモン)のキャラクター「アローラロコン」と「ロコン」を描いた特別塗装機「ロコンジェット北海道」(ボーイング767-300ER型機、登録記号JA607A)を12月1日に就航させると発表した。羽田-札幌(新千歳)線などを1日3往復6便程度運航する予定で、前日に投入路線や便をウェブサイトで公表する。エア・ドゥでは4機目の特別塗装機で、初めて左右でデザインが異なる機体になる。ロコンジェットが就航すると、ポケモンを描いた運航中の機体は3社3機になる。
アローラロコンとロコンはキツネのポケモンで、北海道を道内外にPRする「北海道だいすき発見隊」に任命されていることから、機体全体に描かれることになった。機体左側にアローラロコン、右側はロコンを描き、エア・ドゥのコーポレートカラー「AIRDOブルー」を左、「AIDOイエロー」を配し、左右非対称のデザインを取り入れた。
客室のヘッドレストカバーも3種類用意。アローラロコンとロコンを描いたものを左右の座席に、2匹描いたカバーを中央席とロコンのポケモン図鑑番号37番にちなんだ37列目に使用する。客室乗務員はオリジナルエプロンを着用し、ドリンクはオリジナル紙コップで提供する。
8日に道庁で会見した北海道の鈴木直道知事は「寒いところで過ごしているのがアローラロコン。コロナ感染も少し落ち着いてきているが、再度の感染拡大に万全の備えをして、ロコンジェットで多くの方に北海道へ起こしいただければ」と、観光客の来道に期待感を示した。
エア・ドゥの草野晋社長は「ベア・ドゥ北海道JETからバトンタッチする」と、12月で退役するマスコットキャラクター「ベア・ドゥ」をデザインした同機から北海道をPRする役割をロコンジェットが引き継ぐと説明した。
ポケモン代表取締役の宇都宮崇人氏は「1000年生きるポケモンなので、北海道の魅力を長期にわたって海外にも発信していきたい」と語った。
ロコンジェットは5年間運航を予定。同機が就航すると、ポケモンのキャラクターを描いた現行機は、2020年12月19日に就航したソラシドエア(SNJ/6J)の宮崎県をPRするデカール機「ナッシーリゾート in 宮崎号」(737-800、JA812X)、スカイマーク(SKY/BC)が今年6月21日に就航させた「ピカチュウ」をデザインした特別塗装機「ピカチュウジェットBC」(737-800、JA73AB)と合わせて計3機で、塗装による機体が2機とデカールを貼った機体が1機となる。
エア・ドゥによると、昨年6月から北海道とポケモンの3者で企画を進めてきたという。両社とも北海道と連携協定を結んでいることから、北海道の観光振興の活性化に向けて企画に至ったという。
関連リンク
ロコンジェット北海道(エア・ドゥ)
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初便発表
・エア・ドゥ、ポケモン「ロコンジェット」初便は12/1羽田行き(21年11月19日)
現行のポケモンを描いた機体
・スカイマーク、ピカチュウの特別塗装機 沖縄路線に5年間(21年6月21日)
・ソラシド、ナッシーリゾート in 宮崎号就航 ”宮崎だいすきポケモン”描く(20年12月19日)
ANAのポケモンジェット
・ANAのポケモン「ピースジェット」、4年9カ月運航 通常塗装に(16年4月15日)
・ANAのピカチュウジャンボ、ラストは虹が彩る(13年9月30日)
・全日空、お花ジャンボのラストフライト(12年11月30日)