エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2021年10月31日 12:14 JST

ANA、沖縄・下地島で空飛ぶウミガメA380機内見学会

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　全日本空輸（ANA/NH）は10月31日、沖縄県の下地島空港に飛来している総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU（フライング・ホヌ）」（登録記号JA381A）の機内見学ツアーを開催した。同社によると約300人が申し込んだという。

下地島空港に駐機中のANAのA380初号機を見学する参加者＝21年10月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　ツアーでは、A380が駐機されている7番スポット（駐機場）までターミナルからバスで移動。機体左側最前方の「L1」ドアから機内に入り、メインデッキ（1階席）のエコノミークラスを見学後、普段は乗務員のみ使用している後方の階段からアッパーデッキ（2階席）へ移動し、後方のプレミアムエコノミー、中央のビジネスクラス、前方のファーストクラスと巡り、前方階段から1階へ降りてL1ドアから降機した。

　3機あるANAのA380は成田－ホノルル線の専用機材で、ハワイのウミガメをイメージしたデザインを採用。機内にはウミガメをモチーフにしたANAのオリジナルキャラクターの「ラニ」「カイ」「ラー」のイラストやぬいぐるみが飾り付けられ、31日のハロウィンにちなんだものもあった。

下地島空港で開かれたANAのA380機内見学会でビジネスクラスのシートに座って記念撮影する親子連れ＝21年10月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　岡山県から来た60代の夫婦は、埼玉県に住む20代の息子と参加。下地島空港はパイロットの訓練が行われていたころにも親子で訪れたことがあり、家族では10年ぶりの訪問になったという。機内ではフルフラットシートのビジネスクラスシートなどを堪能して喜んでいた。

　ANAのA380は、2泊3日のチャーターフライトで30日に成田から下地島へ到着。31日の見学会には、同便に乗務してきたパイロットと客室乗務員も機内の案内や説明係として参加した。客室乗務員によると、機内の飾り付けは現地スタッフと客室乗務員が行ったという。

　機内見学ツアーの旅行代金は、1人当たり大人4800円で、2-11歳は3500円だった。

　1979年7月5日に開港した下地島空港は沖縄県宮古島市にあり、島全体が空港用地となっている。国内唯一の民間ジェット機の訓練空港として利用されてきたが、日本航空（JAL/JL、9201）が2011年度まで、ANAが2013年度までで撤退し、2019年3月30日に現在のターミナルが開業して定期便の運航を再開した。ANAは下地島へ乗り入れていないことから、今回のチャーターは宮古や那覇、成田など各空港からさまざまな部門の社員が集まって運航している。

　チャーターの復路便は、あす11月1日午後3時ごろに下地島を出発し、成田には午後5時45分ごろ戻る見通し。

＊下地島到着の様子はこちら。
＊写真は20枚。