全日本空輸(ANA/NH)の福岡-石垣線が夏ダイヤ最終日の10月30日、運航を終了した。運航開始から24年9カ月での運休となる。同路線は冬ダイヤ初日の翌31日から、ANAグループLCCのピーチ・アビエーション(APJ/MM)に移管。観光路線に強いピーチが運航することで、新型コロナウイルスのワクチン接種で予想される需要増加に備え、グループ全体の収益最大化を図る。
福岡空港発の最終便となった石垣行きNH1869便(ボーイング737-800型機、登録記号JA78AN)は、福岡を定刻より3分早い午後0時52分に出発。45人(うち幼児1人)が利用し、石垣には定刻より2分早い午後2時58分に到着した。最終便となった福岡行きNH1870便(737-800、JA78AN)は、定刻より3分早い午後3時37分に石垣を出発。60人(うち幼児1人)が利用し、定刻より14分早い午後5時26分に福岡へ到着した。
ANAの福岡-石垣線は1997年2月1日に就航。当時のエアーニッポン(ANK/EL、現ANA)が1日1往復で運航し、737-500を投入していた。開設以降、季節運航や運休を繰り返していたものの、24年以上で約1万2000便を運航し、およそ95万5000人が利用した。
同路線は10月31日から、ピーチへ移管する。ANA同様1日1往復運航し、福岡発を午後0時25分、石垣発を午後3時20分に設定し、ANAと近いスケジュールで運航する。
このほかANAは、冬ダイヤ期初から地方路線を中心に11路線を減便。このうち中部-札幌(新千歳)と中部-那覇、福岡-那覇の3路線は、減便分をピーチ運航に切り替える。ANA便は減便となるが、ピーチを含めたANAグループとしては便数を維持する見通し。またANAは移管路線にいずれも737-800(2クラス166席)を投入し、移管後はピーチのエアバスA320型機(1クラス180席)で運航するため、提供座席数にも大きな変更はない。
福岡発石垣行きNH1869便最終便
石垣発福岡行きNH1870最終便
運航スケジュール(定刻/実績)
NH1869 福岡(12:55/12:52)→石垣(15:00/14:58)
NH1870 石垣(15:40/15:37)→福岡(17:40/17:26)
関連リンク
全日本空輸
・なぜANAは737路線をピーチに移管するのか 玉突きで787運航最適化(21年8月29日)
・ピーチ、福岡-石垣10月就航 LCC初、ANAから移管(21年8月24日)
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