中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社は10月28日、改装中のボーイング787型機を展示する複合商業施設「FLIGHT OF DREAMS(フライト・オブ・ドリームズ)」について、12月23日に再開すると発表した。リニューアル後は一部の遊具を除き、無料で開放する。刷新前の照明を落とした暗めの雰囲気から、明るい館内に変更。「気軽さ」を軸とし、近隣から訪れる地元客の誘客強化を図る。
再開するのは、これまで有料だった「Flight Park(フライトパーク)」と呼ばれる1階エリア。787の実機を展示し、航空や空港を学べる「展示エリア」と、0歳から12歳までの子供を対象として各種遊具を設置する「キッズエリア」の2コンテンツを整備する。再開後は地域の子育てや学習施設としての活用を目指す。
1階部分のリニューアルに合わせ、2階の商業エリア「Seattle Terrace(シアトルテラス)」で新店舗の開業も予定する。
2018年10月12日にオープンしたFLIGHT OF DREAMSは、2019年8月30日に開業した愛知県国際展示場と、同年9月20日に供用を開始したLCC専用の第2ターミナル(T2)の中間に位置。787-8の飛行試験初号機「ZA001」(登録記号N787BA)を中心に、9種類の体験型コンテンツを提供する有料の展示エリア「Flight Park」と、飲食や物販などの8店舗が入居する、無料の商業エリア「Seattle Terrace」で構成する。
今回の改装に伴い提供を終了したのは、787-8の実機と館内空間を使用した映像と音のショーを展開する「Fly with 787 Dreamliner」(フライ・ウィズ 787ドリームライナー)や、米シアトル郊外にあるボーイングのエバレット工場を再現した「Boeing Factory」(ボーイングファクトリー)などのデジタルコンテンツ6種類。いずれもチームラボ(東京・千代田区)がプロデュースを担当し、今年3月31日で終了した。改装中は、ボーイングのオフィシャルグッズを販売する「ボーイングストア」と有料の787シミュレーター体験を継続。リニューアル後も引き続き営業する。
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