ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は10月16日、同社初となる中部空港(セントレア)での航空教室を開催した。小学生を対象の航空教室で、ピーチの機長と客室乗務員が講師役を務め、LCCの概要や飛行機が飛ぶ仕組みなどをレクチャーした。
「未来のPeach博士は君だ!」と題した航空教室で、中部空港の子供向け会員制クラブ「セントレアキッズクラブ」会員の小学3年から6年までの児童38人のほか、保護者を含め計66人が参加した。
今回の航空教室は、子供連れの家族を応援するピーチのプロジェクト「LCCはLCC(Loves Carrying Children)へ」を立ち上げた「子どもの思い出つくろう課」のメンバーが企画。講師役として、山田理人機長と客室乗務員の山本友里恵さんの2人が参加した。航空教室ではLCCについてや、飛行機が飛ぶ仕組みなどをレクチャーしたほか、中部路線上空からの見どころを紹介した。
山田機長は、翼にかかる「揚力」をイラストで説明。蛇口の水にスプーンを近づけると揚力に似た原理を再現できる、と身近なものを一例に挙げ、児童向けにやさしく説明した。
山本さんは小学生にも分かりやすいよう、LCCをばら売りの色鉛筆に例えて説明。「本当に欲しいサービスを選べる」と、フルサービス航空会社(FSC)との違いを挙げた。
山田機長と山本さんは、出発前のブリーフィングから到着までのやり取りを再現し、機内アナウンスや管制塔とのやりとりなどを披露した。また「かっこいい言葉」として、了解を表す「ラジャー」を紹介。山田機長は「みんなも使ってみてね」と、親指を立てるアクションが重要だと説明した。
また山田機長は、中部路線から見える景色を紹介。仙台行きで見える富士山と、石垣への着陸時に見える島々がお気に入りだという。一方の山本さんは、乗務中は景色を見ることはできないことから「プライベートでは窓側に座り、景色を見るのが楽しみ」だそうだ。
参加したある保護者は、1日に何便乗務するかを質問した。4便乗務する、と回答した山本さんは「関西-新潟と、関西-鹿児島を往復し、関空に戻る」と一例を挙げた。クイズ大会も開催し、ピーチの中部路線数などのほか、機長がどちらに座るかなど10問を出題した。全問正解した児童には賞状のほか、ピーチのグッズなどをプレゼントした。
ピーチの中部路線は4路線で、2020年12月24日に札幌(新千歳)線と仙台線、今年1月22日に那覇線と石垣線を開設。札幌線は1日2往復、残りの3路線は同1往復ずつ運航している。冬ダイヤが始まる10月31日からは札幌線と那覇線を増便し、札幌線は1日3往復運航する。那覇線は2往復で、12月24日から2022年1月10日までは3往復にさらに増便する。今後は航空教室のほか各種イベントを通じ、ピーチの中部圏での知名度向上を図る。
関連リンク
ピーチ・アビエーション
LCCはLCCへ!(Peach Aviation)
セントレアキッズクラブ
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