ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は10月13日、行き先を選べないカプセル型自販機「旅くじ」を東京・渋谷PARCO(渋谷パルコ)に設置した。1回5000円で成田発の国内11路線のいずれかに搭乗できる。午前11時の開店時には30人以上が並んだ。
—記事の概要—
・セール活用で往復も
・2カ月で3000個超販売
セール活用で往復も
旅くじのカプセルには指定された行き先のみ使用できる「ピーチポイント」の交換コードと缶バッジが入っており、交換コードをピーチのウェブサイトで入力して航空券と引き換える。場所は渋谷パルコ6階「CYBERSPACE SHIBUYA」で、販売期間は12月末まで。スマートフォンによるキャッシュレス決済サービス「PayPay(ペイペイ)」でのみ購入できる。
セール運賃を活用すると往復できる6000円相当以上の交換コードを封入。有効期間は2022年3月31日までで、行き先は札幌(新千歳)、女満別、釧路、大阪(関西)、福岡、長崎、宮崎、大分、奄美、那覇、石垣のいずれかとなる。
交換コードの用紙には、「札幌に行って、カニを苦労してむいて、隣の人にあげてきて!(手袋で)」など旅先での「ミッション」が書かれており、ピーチが運営する旅の情報サイト「tabinoco」に投稿すると、毎月1人に3000円相当のピーチポイントをプレゼントする。
2カ月で3000個超販売
ピーチは旅くじの販売を8月から大阪・心斎橋PARCO内で開始。行き先は関西空港発着の国内13路線が対象で、2カ月間で3000個以上を販売した。首都圏での展開は今回が初めてで、「ガチャガチャ」などの愛称で親しまれるカプセルに、社員が手作業で交換コードなどを詰めている。
企画したピーチの小笹俊太郎ブランドマネージャーは、「面白いことをしたくて始めたが予想外の売れ行きで、社内では行き先が選べないので1日1個売れればいいのではという声もあった。旅行に行きたくてうずうずしている気持ちを増幅したい」と狙いを話す。「大阪ではカプセルを買った人同士で行き先の会話も生まれていた」といい、関東でピーチを知ってもらい、旅に出るきっかけにして欲しいという。
渋谷初の来店客となったのは、大学生の井出千愛(ちなり)さん(19)と渡辺豪太さん、大谷真生さんの3人。井出さんは札幌、渡辺さんは大阪、大谷さんは釧路が当たった。小学生の時にピーチに乗ったことがあるという井出さんは「札幌に住むおばあちゃんにコロナで2年くらい会っていないので、札幌が当たってうれしい」と喜んでいた。
渡辺さんによると、SNSで旅くじが話題になっていたので、首都圏でも購入できるようになったことで3人で足を運んだという。「関西でも大阪には行ったことがないので楽しみ」(渡辺さん)といい、家族であまり旅行しなかったという大谷さんは釧路が楽しみだと話していた。
小笹さんによると、パルコの他店舗やその他の企業からも設置の引き合いがあるといい、心斎橋と渋谷の動向をみながら展開を検討していきたいという。
*写真は13枚。
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