全日本空輸(ANA/NH)グループは10月6日、空港で使用する手荷物梱包用のビニール袋について、31日で提供を終了すると発表した。これにより、使い捨てのプラスチック使用量を年間で約196万枚、94トン分の削減につながる。
ベビーカー用の梱包ビニールは提供を継続する。車いす用のビニールも継続するほか、再利用が可能なカバーも併用する。
ANAグループは資源類の廃棄率について、2030年度までに2019年度比70%以上、2050年度までにゼロとする目標を掲げている。今年8月からは、国際線エコノミークラス機内食の容器をプラスチック製から植物由来の「バガス素材」に順次変更し、プラスチック削減に取り組んでいる。
手荷物梱包用のビニールは、競合の日本航空(JAL/JL、9201)も廃止済み。国際線は8月31日に、国内線は9月30日に、それぞれ提供を終了した。
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ANA Future Promise(全日本空輸)
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【お知らせ】
JALも同様に梱包ビニールを廃止しており、最終段落に追記しました。(21年10月7日 16:32 JST)