西鉄(西日本鉄道、9031)と福岡空港を運営する福岡国際空港会社(FIAC)は10月5日、屋根のない「福岡オープントップバス」で福岡空港内の制限エリアを走行し、飛行機の離着陸を間近で体感できるバスツアー「福岡空港ビューんとツアー」のコースを報道関係者に公開した。11月6日と7日の2日間実施し、予約は明日6日から受け付ける。
ツアーでは、飛行機まで旅客を運ぶランプバスや許可車両のみが走行できる空港内の制限エリアをオープントップバスで走る。3メートル以上の高さがあるバスから、滑走路を離着陸する飛行機や駐機中の機体を間近に見ることができるのが売り。ボーディングブリッジ(PBB)近くでは施設の真下を通過するなど、迫力満点の空港見学が楽しめる。
西鉄によると、2年前に企画をFIACに持ち込んだが、検討を具体化する前に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発生したため、ツアーの詳細は数カ月前から詰めたという。FIACによると、福岡空港民営化前の2011年に制限エリアを走行するバスツアーが実施されたことはあるが、屋根のないバスが走るのは今回が初めてだという。
運行コースは3種類。天神・福岡市役所前を午前10時30分に出発し、午後0時30分に戻るAコース、福岡空港国内線団体バスのりばを午後2時30分と午後5時に出発し、同のりばに戻るBコース、同のりばを午後8時に出発し、空港内を走行後は天神・福岡市役所前に午後9時13分に着くCコースがある。
Aコースは天神を午前中に出発し、福岡空港内を走行後は国内線団体バスのりばで下車することも可能。福岡空港発着のBコースは、空港東側の消防庁舎までバスが走行し、空港用化学消防車を見学でき、AコースとCコースとは異なる見学ルートになり、制限エリアを走る時間はもっとも長い。Cコースは空港内の夜景を楽しめ、国内線団体バスのりばでも下車できる。
5日は空港内のみ走行するBコースが公開され、民間機や自衛隊機の離着陸が間近で見られた。
ツアー料金は3コース共通で、大人3500円、子供(4歳から小学生)2720円でいずれも税込み。予約は1カ月前の午前8時から受け付け、11月6日のツアーは10月6日から、11月7日分は10月7日からで、満席になり次第募集を終了する。ネット予約は九州バスネットワークポータルサイト「@バスで」、電話は九州高速バス予約センター(0120-489-939、受付時間午前8時から午後7時)。参加時は身分証明書の原本の提示が必要になり、忘れると乗車できない。
西鉄では、今回のツアーが盛況であれば月に数回など定期的な開催も検討したいという。FIACでは、飛行機見学を通じて空港に足を運んで欲しいという。
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関連リンク
福岡オープントップバス
@バスで
福岡空港
動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
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