日本航空(JAL/JL、9201)は、羽田空港へ10月2日に到着したエアバスA350-900型機の12号機(登録記号JA12XJ)を5日の羽田発那覇行きJL903便から投入する。
12号機は、エアバスの最終組立工場がある仏トゥールーズで現地時間9月28日に引き渡され、羽田には2日午前9時58分に到着。4日までは羽田の格納庫で客室内に鶴丸ロゴを飾るなどの「就航前改修」を行っていた。
JALのA350-900は国内線用機材で、12号機の座席数はこれまでの機体と同じ3クラス369席(ファーストクラス12席、クラスJ 94席、普通席263席)。全クラスに新シートを導入し、全席に電源コンセントと充電用USB端子、個人用画面を備え、機内インターネット接続「JAL Wi-Fiサービス」を無料で提供する。繁忙期などには、普通席を増やした3クラス391席仕様(ファーストクラス12席、クラスJ 56席、普通席323席)に変更できる。
ボーイング777型機の後継機となるJALのA350は、確定発注は標準型のA350-900が18機、長胴型のA350-1000が13機の計31機で、このほかにオプション(仮発注)で25機購入できる契約を締結している。A350-1000は長距離国際線用777-300ERの後継機で、2023年度の就航を計画している。
国内線仕様の777は、1年前の2020年9月末時点で777-200(3クラス375席:ファースト14席、クラスJ 82席、普通席279席)が9機と777-300(2クラス500席:クラスJ 78席、普通席422席)が4機の計13機が在籍していたが、これらの国内線仕様機は今年3月末ですべて退役済み。A350-900は今年度内に15号機まで引き渡され、2022年3月末の時点では14機が運航中となる見込み。
羽田到着
・JALのA350、羽田に12号機到着 台風避け70周年翌日着(21年10月2日)
HACのATRと並ぶ
・エアバス、JALグループにA350とATR42同時納入 12号機と3号機(21年9月30日)
JALのA350
・トイレのロック表示もひと工夫 特集・就航2周年を迎えたJAL A350(21年9月1日)
・JAL、羽田-伊丹にA350 伊丹-那覇にもファーストクラス、冬ダイヤ計画(21年8月24日)
・JAL、10機目のA350就航 初便の那覇行きファーストクラス満席(21年8月24日)
国内線用A350とCA現行制服
・国内線の新主力機 写真特集・JAL 11代目CA新制服とA350-900
写真特集・JAL A350-900
(1)ファーストクラスはゆとりある個室風
(2)クラスJは新レッグレストで座り心地向上
(3)普通席も全席モニター完備
(4)大型モニター並ぶコックピットや落ち着いたラバトリー
A350-1000は23年度
・JAL、劣後ローンなどで3000億円調達 A350-1000導入やコロナ長期化対応(21年9月10日)
・JALの次世代旗艦A350-1000、客室はどう進化するのか(21年5月9日)
・JAL、A350-1000は計画通り23年度就航 ZIPAIRも新造機受領へ(21年5月7日)
777国内線仕様機が退役
・JAL、国内線777の退役完了 PWエンジン機運航停止で前倒し(21年4月5日)
貨物機は導入せず
・JAL、破綻教訓に貨物機導入せず 菊山専務「ボラティリティ高い」(21年8月3日)