エアライン, ボーイング, 機体 — 2013年7月19日 23:54 JST

全日空、787の救命無線機を自主点検 エチオピア機事故受け

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 全日本空輸(ANA)は7月19日夜、保有する全20機のボーイング787-8型機に搭載されている航空機用救命無線機(ELT)について、自主点検を開始した。

ANAの787=13年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ロンドンで現地時間12日にエチオピア航空(ETH)の787-8(登録番号ET-AOP)で起きた火災を受けての対応。ANAでは発生当初も機体内部の点検を全機に対して行い、問題がないことを確認しているが、今回はELTのみの点検を順次実施する。

 出火原因について英国航空事故調査局(AAIB)は18日(現地時間)、ハネウェル・インターナショナル製のELT「RESCU 406 AFN」が原因となった可能性が高いとの報告書を公表。米国連邦航空局(FAA)に対し、耐空性が確認されるまではハネウェル製ETHの電源を切る通達を出すよう勧告している。

 ANAによると、今回行う点検は自主的なものであり、FAAや国土交通省航空局(JCAB)、ボーイングなどから求められたものではないという。

 ハネウェル製の同型ELTはこれまでに約6000台製造されており、787専用の無線機ではない。

関連リンク
全日本空輸
Ethiopian Airlines
Air Accidents Investigation Branch

エチオピア航空の787火災原因、救命無線機の可能性