日本航空(JAL/JL、9201)のエアバスA350-900型機の12号機(登録記号JA12XJ)が10月2日午前、羽田空港の格納庫前に到着した。当初はJAL創立70周年の1日に到着予定だったが、大型で非常に強い台風16号の関東接近に伴い翌日に変更となった。
12号機は、エアバスの最終組立工場がある仏トゥールーズで現地時間9月28日に引き渡され、羽田行きJL8102便として10月1日午後2時37分(定刻同15分)に出発。羽田空港のD滑走路(RWY23)へ2日午前9時51分に着陸し、格納庫前の212番スポット(駐機場)には同58分(定刻同20分)に到着した。
客室内に鶴丸ロゴを飾るなど、JALが羽田の格納庫で就航に向けて実施する「就航前改修」は4日までの予定。2日の時点で就航日や投入便は決定していない。
出発前のトゥールーズでは、グループの北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)に引き渡されたATR製ターボプロップ機ATR42-600型機の3号機(JA13HC)と並んだ。ATRはエアバスと伊アレニア・アエルマッキの合弁会社で、JA13HCにはJALグループが加盟する航空連合「ワンワールド・アライアンス」の特別塗装を施した。
JALのA350-900は国内線用機材で、12号機の座席数はこれまでの機体と同じ3クラス369席(ファーストクラス12席、クラスJ 94席、普通席263席)。全クラスに新シートを導入し、全席に電源コンセントと充電用USB端子、個人用画面を備え、機内インターネット接続「JAL Wi-Fiサービス」を無料で提供する。繁忙期などには、普通席を増やした3クラス391席仕様(ファーストクラス12席、クラスJ 56席、普通席323席)に変更できる。
ボーイング777型機の後継機となるJALのA350は、確定発注は標準型のA350-900が18機、長胴型のA350-1000が13機の計31機で、このほかにオプション(仮発注)で25機購入できる契約を締結している。A350-1000は長距離国際線用777-300ERの後継機で、2023年度の就航を計画している。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で旅客需要の低迷が続く中、A350導入による機材更新を計画通り進める背景には、経営課題である2050年の二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロ実現が挙げられる。
*写真は7枚。
HACのATRと並ぶ
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JALのA350
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国内線用A350とCA現行制服
・国内線の新主力機 写真特集・JAL 11代目CA新制服とA350-900
写真特集・JAL A350-900
(1)ファーストクラスはゆとりある個室風
(2)クラスJは新レッグレストで座り心地向上
(3)普通席も全席モニター完備
(4)大型モニター並ぶコックピットや落ち着いたラバトリー
A350-1000は23年度
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777国内線仕様機が退役
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貨物機は導入せず
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