エアライン — 2021年9月30日 18:00 JST

ANA、ワクチン証明で国内往復航空券　接種後押し、旅行需要を喚起

　全日本空輸（ANA/NH）を中核とするANAグループは9月30日、新型コロナウイルスのワクチンを接種済みの人を対象としたキャンペーンを始めると発表した。国内線の往復航空券の提供やツアー商品を用意することでワクチン接種を後押しし、緊急事態宣言解除後の旅行需要喚起を図る。

ワクチン接種を後押しするキャンペーンを展開するANAグループ＝PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　国内線の往復航空券は、100組200人分を用意。任意区間の直行便で利用できる。ANAのマイル制度「ANAマイレージクラブ（AMC）」会員が対象で、ワクチンを2回接種した12歳以上の人が応募できる。航空券の有効期間は2022年2月から2023年1月までで、連休や繁忙期は除外となる。

　10月1日午前10時から応募を受け付け、11月30日午後11時59分に締め切る。当選者の発表は12月10日を予定する。

　国内ツアー商品は、9月30日から販売を開始。ワクチン接種済みの証明書や、PCR検査を宿泊日から3日前以内に受けた際の陰性証明を提示することで、特典を受けられる。特典はレイトチェックアウトやドリンク1杯サービスなど、施設により異なる。

　申込期間は2022年3月30日午後5時までで、翌31日までの宿泊分で設定する。また、11月29日までに予約した場合は、支払時に使える最大3万円分のクーポンも用意する。

　グループLCCのピーチ・アビエーション（APJ/MM）は、運賃などの支払いに使える「ピーチポイント」を10％割り増しする。ワクチン2回接種済みか、接種予定の人が対象で、一部機内販売品を2割引でも提供する。詳細は後日発表する。

　このほか、ANAグループで空港売店を展開するANA FESTA（ANAフェスタ）で、5％割引も実施。ワクチン接種証明か陰性証明を提示することで、特典を受けられる。対象期間は10月7日から11月30日まで。

　同様のキャンペーンは、日本航空（JAL/JL、9201）を中核とするJALグループも始める（関連記事）。