エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2021年9月24日 17:48 JST

ANAのA380、那覇に初飛来　成田から2泊3日チャーター

共有する:

　全日本空輸（ANA/NH）は9月24日、総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU（フライング・ホヌ）」によるチャーターフライトを、成田－那覇間で実施した。那覇空港にANAのA380が姿を見せたのは初めてで、出発地と到着地が異なるA380のチャーターを同社が実施するのは先週末の新千歳に続いて2回目となった。

那覇空港に着陸するANAのA380による成田からのチャーター便＝21年9月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　チャーターは2泊3日で、ANAのマイル制度「ANAマイレージクラブ（AMC）」会員が対象の抽選販売。機材は青色の初号機（登録記号JA381A）が使用され、乗客130人（幼児3人含む）と乗員20人（パイロット2人、客室乗務員18人）を乗せ、那覇行きNH2023便として成田空港の428番スポットを午前11時3分に出発し、A滑走路（RWY16R）を同52分に離陸した。

　成田を離陸後は太平洋上を飛行し、那覇空港の第2滑走路（RWY36L）へ午後2時18分に着陸。ANAホールディングス（ANAHD、9202）傘下の整備会社MROジャパンの格納庫前にある100番スポットへ同38分に到着した。

那覇空港のスポットへ向かうANAのA380による成田からのチャーター便＝21年9月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　旅費の基本代金はホテルを1人1室利用の場合、ファーストクラスが32万3000円、ビジネスクラス窓側が21万8000円、同通路側が20万8000円、プレミアムエコノミー窓側が11万6800円、同通路側が10万6800円、エコノミークラス窓側11万1800円、同窓側翼上が10万4800円、同通路側が9万6800円だった。

　明日25日には那覇発着の遊覧飛行を別途開催。ユネスコ（国連教育科学文化機関）の世界自然遺産に登録が決まった鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄島北部と西表島の4地域上空を飛ぶフライトで、飛行時間は約1時間30分を予定している。

　ANAのA380の座席数は4クラス520席で、ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席。初号機は2019年5月24日に、2号機は同年6月18日に就航した。那覇空港にANAのA380が降り立ったのは、就航前の慣熟フライトも含めて今回が初めて。

　A380による成田発着のチャーターは2020年8月22日に初開催。抽選倍率は150倍を記録した。その後も成田や関西空港、中部空港（セントレア）でも遊覧を実施したが、出発地と到着地が異なるチャーターは、9月18日から2泊3日で実施した新千歳空港が初めてとなった。24日からの成田－那覇間が第2弾で、10月30日から第3弾の成田－下地島間を予定している。

＊写真は11枚。