ボーイングは現地時間9月14日、無人空中給油機MQ-25「スティングレイ」のT1試作機(N234MQ)が米海軍の戦闘機F-35C「ライトニングII」への初の空中給油を成功させたと発表した。
今回の空中給油は、T1試作機にとって3カ月間で3回目となる空母艦載機への無人給油ミッション。6月に戦闘攻撃機F/A-18「スーパーホーネット」、8月に早期警戒機E-2D「ホークアイ」への給油に成功している。
空中給油試験は13日に実施され、海軍航空試験評価飛行隊(VX-23)に所属するF-35Cのテストパイロットが、T1の後方で航跡調査を行い、性能と安定性を確認後、T1の空中給油用ドローグから給油を受けた。
T1は、2018年に締結した契約に基づいて製造しているMQ-25の試験機の前身となる機体で、2019年9月に初飛行。2年間で120時間以上の試験飛行を実施した。今後は数カ月間に米海軍の空母でデッキハンドリングの検証を予定している。
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