中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社は9月10日、生理用品を無料で利用できるサービスを16日から始めると発表した。第1ターミナルの国内線出発制限エリア内にある女性トイレで提供する。国内の空港では初の取り組みで、空港会社によると表面化していないものの、案内所には“急な困りごと”として多くの問い合わせが寄せられるという。
女性トイレの個室内に生理用品のディスペンサー「OiTr(オイテル)」を設置。抗菌仕様で、同エリアに5カ所ある女性トイレのうち2カ所の計15個室に設置し、利用状況や利用者のアンケート結果などから今後の設置拡充などを検討する。
空港会社によると、生理用品の手持ちがない際に空港内を探す不安を解消し、生理が急に始まった際にも安心してもらえるようにした。専用の無料アプリをダウンロードし、ダウンロードしたスマートフォンをディスペンサーにかざすと生理用品を受け取れる。機器の動作音がなく、ひと目を気にせず使用できるようにした。2時間ごとに1枚受け取れるようにし、同じ人が一度に大量入手することを防ぐ。
今回の設置は、女性用トイレの個室に動画広告を配信することで、生理用品を無料提供するサービスを展開するオイテル(品川区)が協力する。
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