日本航空(JAL/JL、9201)は9月7日、鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄島北部と西表島の4地域がユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界自然遺産への登録を記念した特別塗装機を就航させた。機体後部に環境省の希少動物キャラクターを描いたデカールを貼り、2022年秋ごろまで運航する見込み。
機体に描かれるキャラクターは、ヤンバルクイナのクイちゃん、アマミノクロウサギのあまくろ、イリオモテヤマネコのまーや。JALグループ3社で特別塗装機を用意し、JALはボーイング737-800型機(登録記号JA337J)、グループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)はエンブラエル170(E170)型機(JA228J)、鹿児島を拠点する日本エアコミューター(JAC/JC)はATRのATR42-600型機(JA10JC)にデカールを貼った。
7日はJAL機の就航日で、初便の羽田発奄美大島行きJL659便は乗客59人(幼児1人含む)を乗せ、午前11時54分(定刻は正午)に8番スポットから出発した。ジェイエアとJACの機体はすでに運航を開始している。
今年3月から世界遺産登録を視野に特別塗装機(737-800、JA11RK)を運航している沖縄の日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)は、機体後部の文言を「目指せ!世界自然遺産」から「祝!」に変更して運航中。同じく沖縄を拠点とする琉球エアーコミューター(RAC)では、10月中旬ごろからデハビランド(旧ボンバルディア)DHC-8-Q400CC型機(JA85RC)の特別塗装機を運航する。
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