国土交通省航空局(JCAB)は8月26日、2022年度(令和4年度)予算の概算要求のうち、羽田空港の要求額を481億円(前年度502億円から4.2%減)とした。国内線と国際線の乗り継ぎ利便性を向上するための人工地盤整備の検討に着手し、空港アクセス鉄道の基盤施設整備、駐機場(スポット)の整備などを実施する。
人工地盤の整備を検討するのは、旅客ターミナル地区と新整備場地区の間にある第1ターミナル側と第2ターミナル側を結ぶ首都高湾岸線をまたぐ誘導路の北側。空港アクセス鉄道については、JR東日本(東日本旅客鉄道、9020)が2029年度の開業を目指す羽田空港アクセス線(仮称)の整備や、京急(京浜急行電鉄、9006)羽田空港第1・第2ターミナル駅の引上線整備を挙げている。
駐機場は旧整備場地区に整備する計画。また、防災・減災対策等としてA滑走路(RWY16R/34L)や第1ターミナル、新整備場格納庫周辺の耐震性を強化し、護岸を整備する。
JCABは概算要求で、自動車安全特別会計 空港整備勘定として3919億円(前年度と同額)、非公共予算の一般会計として74億2300万円(前年度は65億3800万円)を計上した。国交省全体の一般会計は、前年度比1.18倍の6兆9349億円を要求した。
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国土交通省
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