エアライン, 企業 — 2021年8月26日 23:38 JST

シンガポール航空、医薬品輸送強化 新型温度調整コンテナ導入

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 シンガポール航空(SIA/SQ)は8月26日、エンバイロテイナーが開発した最新の温度調整コンテナ「Releye RLP」を日本路線を含む全路線に導入すると発表した。荷主が状況を確認したり、より安定した温度管理ができるようになるという。

シンガポール航空が導入したエンバイロテイナーの温度調整コンテナ「Releye RLP」(同社サイトから)

 Releye RLPは、シンガポール航空の貨物機と旅客機に搭載可能な温度調整コンテナで、充電式バッテリーで作動。1回の充電で貨物が必要とする状態を170時間以上維持でき、コンテナに搭載されたライブモニタリングシステムにより、荷主などが貨物の場所や温度、湿度、コンテナの充電残量などを追跡・監視できる。

 今回の導入で、シンガポール航空は迅速な輸送や厳しい温度管理が求められる医薬品の輸送などの分野を強化する。

 シンガポール航空は、高価な医薬品を運ぶ低温流通サービス「THRUCOOL(スルークール)」を2018年9月からスタート。温度管理コンテナ会社から電源供給を必要とするアクティブコンテナや、蓄熱剤タイプのパッシブコンテナを調達し、サービスを拡充している。2020年1月には、IATA(国際航空運送協会)が定める高品質医薬品輸送認証制度「CEIV-Pharma(CEIVファーマ)」認証を更新し、同年11月にはエンバイロテイナーのQEP認定を取得した。

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