エア・ドゥ(ADO/HD)は、4機あるボーイング767型機のうち2機を12月までに2機退役させ、全日本空輸(ANA/NH)が運航していた同数の767を導入して入れ替える。退役機のうち1機は特別塗装機「ベア・ドゥ北海道JET」(登録記号JA602A)。新たに導入する2機はANAの客室仕様のまま運航し、普通席運賃でANAの上級クラス「プレミアムクラス」が利用できる。
退役するのは、国土交通省の登録記号JA601AとJA602Aの機体。ともに元ANAの767-300で、座席数は1クラス288席。JA601AはANAに1997年に引き渡され、2012年からエア・ドゥが運航している。2012年10月から採用している現行塗装が、同社の767の中では最初となる2013年7月に施された。退役は11月を予定している。
JA602AはANAに1997年12月15日に納入された機体で、2009年12月1日から2014年8月11日まではANAの旧塗装「モヒカンルック」を復刻させた特別塗装機「モヒカンジェット」として運航された。エア・ドゥ機となった2016年7月からは、ベア・ドゥ北海道JETとして運航しており、12月上旬で退役する見通し。エア・ドゥによると、現時点ではイベントなどは予定していないという。
新たに導入する767は、JA605A(767-300ER)とJA607A(767-300ER)で、座席数は1クラス270席。8月25日現在はANAが運航しており、10月と12月に導入する。ANAではプレミアムクラス10席と普通席260席の2クラス270席だったが、エア・ドゥでは全席普通席として販売する。エア・ドゥによると、新サービスの導入は予定しておらず、座席にかかわらず従来通りの機内サービスを提供するという。
JA601AとJA602Aは機齢が25年に近づいていることから、機材更新が決まった。JA605AとJA607Aは、ANAの親会社でエア・ドゥに出資するANAホールディングス(ANAHD、9202)からリース導入する。更新後のエア・ドゥの機材は中型機の767-300ERが4機、小型機の737-700が8機の計12機となる。
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