北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)は8月20日、同社最初の航空機であるサーブ340B型機の初号機(登録記号JA01HC)が9月6日にラストフライトを迎えると発表した。函館発札幌(丘珠)行きJL2752便で23年の歴史に幕を下ろす。
1998年3月28日に就航したHACは、旧日本エアシステム(JAS、現JAL)と北海道による第3セクターとしてスタートし、現在は日本航空(JAL/JL、9201)のグループ会社。サーブは1クラス36席のターボプロップ機で3機導入し、最初の退役機となる3号機(JA03HC)は2020年12月29日に退役している。初号機がラストフライトを終えると残りは2号機(JA02HC)のみとなり、秋ごろに姿を消す見通し。
初号機の運航最終日となる9月6日は、函館行きJL2753便が丘珠を午後4時に出発し、午後4時40分着。最終便の丘珠行きJL2752便は午後5時10分に出発して、午後5時50分に到着する。
初号機は1997年12月22日受領。JALがHACの経営から離れていた2011年11月30日から、HACが当時制定したロゴマークをまとい、緑色のHAC塗装で約6年間運航してきた。その後、2017年11月に行われた重整備に合わせ、ほかの2機と同じ鶴丸塗装に塗り替えられた。
HACは現在機材更新を進めており、2020年4月12日に後継機のATR製ATR42-600型機(1クラス48席)を就航させ、サーブと同数の3機を導入する。2号機は今年4月に就航し、最後の3号機は10月までに受領できる見通し。これに合わせてサーブが退役し、日本の航空会社が運航するサーブはすべて姿を消す。
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