全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC)など航空10社は8月16日、お盆期間の利用実績を発表した。対象期間は6日から15日までの10日間。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、国内線は各社とも大幅な例年割れが続いたものの、2020年と比べて旅客数が大きく増加した。提供座席数は前年をやや上回るか割り込んだところが多かったことから、搭乗率は大きく上昇した。政府や各自治体が移動自粛を呼びかけたものの、ワクチン接種が進んだことや“コロナ慣れ”により、効果が薄かったものとみられる。
10社の発表値を合計すると、旅客数は国際線が前年同期比2.56倍の5万3579人、国内線は43.9%増の172万3924人。提供座席数は国際線が2.05倍の16万5412席で、国内線は6.1%減の320万8270席となった。10社平均のロードファクター(座席利用率、L/F)は国際線が6.4ポイント上昇し32.4%、国内線は18.7ポイント上昇し53.7%だった。
新型コロナ前の2019年の同期(8月9日から18日まで、10日間)と比較すると、旅客数は国際線が92.6%減、国内線は52.0%減。提供座席数は国際線が79.5%、国内線が22.7%それぞれ減少した。L/Fは国際線が57.9ポイント、国内線が32.8ポイントそれぞれ低下し、国際線は各国の出入国制限が、国内線は政府が発出している緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置の適用などが大きく影響している。
ANA
ANAの旅客数は、国際線が前年同期比
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