カタール航空(QTR/QR)は現地時間8月5日、保有するエアバスA350 XWBのうち、13機を地上待機させていると発表した。機体表面の塗装劣化が早まっていることによるもので、代替措置としてA330を投入している。
同日の声明によると、カタール航空のA350は機体表面の塗装が「加速度的に劣化」していることから、「根本的な原因が判明し、満足のいく解決策が提供されるまで、事実上運航を停止している」という。カタール航空のアクバ・アル・バクルCEO(最高経営責任者)は製造元のエアバスに対し、根本的な原因究明を求めている。
カタール航空はA350のローンチカスタマーで、標準型のA350-900を34機、長胴型のA350-1000を42機発注済み。現在は2機種合わせて53機を保有し、A350-900が完納済み、A350-1000が19機となっている。世界初のA350の商業運航は、2015年1月15日のドーハ発フランクフルト行きQR67便だった。
53機目のA350となったA350-1000(登録記号A7-ANS)は、2020年12月31日に引き渡された。A350は今年に入ってから受領していない。2020年はA350-1000を5機受領している。
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