仙台空港を運営する仙台国際空港会社は、民営化後初となる同空港オリジナルグッズ「FLIGHT TAG 仙台空港」の販売を8月6日から始める。利用者から空港のオリジナルグッズの要望が寄せられ、社員によるプロジェクトチームが仙台空港らしい商品を検討し、フライトタグを商品化した。
フライトタグは4種類で、東北の山並みや風にそよぐ稲穂、太平洋のうねりをイメージしたターミナルビルの大屋根をデザインしたもの、2本の滑走路や誘導路、エプロンをデザインしたもの、多くの旅客機が離着陸するB滑走路(RWY09/27)をモチーフにしたもの、仙台空港の英語版ロゴをあしらったものを用意。価格はいずれも770円(税込)で、ターミナル2階の直営売店「DATEマルシェ」で販売する。
空港会社によると、コロナ影響で旅客数が激減した昨年、新たな収益基盤を見いだす事業を立ち上げる「事業開発チーム」を発足。今回のフライトタグは、空港運用部と施設営業部、航空貨物を扱うグループから5人が集まって商品化した。企画を考えていく中で、空港オリジナルの商品を求める声が利用者だけでなく関係者からも多く寄せられたという。
仙台空港は5年前の2016年7月1日に、国管理空港では初めて民営化された。従来は滑走路などを国、ターミナルビルを自治体などが出資する第三セクターのビル会社が運営してきたが、管制とCIQ(税関・出入国管理・検疫)を除き民営化した。
関連リンク
仙台国際空港
仙台空港
・仙台空港、民営化5周年で記念フェア フライトタグのプレゼントも(21年7月1日)
・仙台空港、22年度黒字化目指す 鳥羽社長「本格的回復は25年度から」(21年4月21日)
・震災から10年、仙台空港内で黙とう 就航各社の合同見送りも(21年3月11日)
・なぜ羽田-仙台定期便は飛んでいないのか 臨時便は受験生も利用(21年2月23日)
・仙台空港、復興ピアノ「ローラ」お披露目 東日本大震災で海水浸る(21年2月20日)
・仙台国際空港、次期社長に鳥羽氏 岩井社長は非常勤取締役に(20年3月26日)
・仙台空港、民営化1周年 岩井社長「闇鍋が少し見えるようになる」(17年7月3日)
・ジェイエア、仙台にE190就航 全便導入へ(16年7月2日)
特集・航空関係者の3.11
(1)仙台から1時間かからない山形空港活用 JAL 川瀬雄大さん
(2)「パニックになる余裕なかった」ANA 日通藤本さん・髙橋さん
(終)「自分たちはもらっていい立場なのか」仙台国際空港会社 片岡直人さん