エアライン, 空港 — 2021年8月4日 22:51 JST

JAL、国内線特典航空券も施設利用料徴収 10月末から

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 日本航空(JAL/JL、9201)は、マイル会員が利用できる国内線特典航空券の発券に必要なマイル数を10月31日申し込み分から改定する。羽田空港など旅客施設利用料(PFC)を徴収している空港の発着便が対象で、従来のマイル数に空港別の追加マイルが必要になる。全日本空輸(ANA/NH)も、10月末搭乗分から特典航空券でもPFCを徴収する方針をすでに示しており、大手2社とも徴収する形になる。

10月末から国内線特典航空券の発券時に旅客施設利用料をマイルで徴収するJAL=21年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 空港別の追加マイル数は、新千歳が270マイル、仙台が230マイル、羽田と成田が各290マイル、中部が440マイル、伊丹と関西が各260マイル、福岡と北九州が各100マイル、那覇が120マイル。このうち、新千歳-女満別間はシステムの都合により追加マイルの対象外となる。

 羽田-伊丹間の場合、10月30日の申し込みまでは片道6000マイルだが、翌31日申し込み分からは羽田の290マイルと伊丹の260マイルの計550マイルが加算され、発券に必要なマイルは片道6550マイルになる。

 特典航空券のうち、目的地をシステムが決める「どこかにマイル」と、「おともdeマイル割引」のマイルを利用した航空券、JAL国際線特典航空券およびワンワールド特典航空券に含まれる日本国内区間は、追加徴収の対象外となる。

 PFCは旅客取扱施設利用料(PSFC)とも呼ばれ、各空港の説明では出発ロビーのチェックインカウンターや保安検査場の整備などに使われているという。通常販売されている航空券では、航空券代金に含めて航空会社が代行徴収する「オンチケット方式」を採用しており、航空会社が利用者の代わりに空港運営会社へ納めている。

 ANAも、8月29日以降に発券した10月31日搭乗分以降の国内線特典航空券でPFCの代行徴収を開始。必要マイル数の減算時に、クレジットカードで支払う(関連記事)。

 また、両社では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染再拡大に伴い、マイルなどの有効期限を延長。各社のウェブサイトで申し込むと、期限が延長されるキャンペーンを実施している。

関連リンク
国内線特典航空券における国内線旅客施設使用料(PFC)対象空港発着路線の必要マイル数改定について(2021年10月31日お申し込み分より)(JAL)
有効期限を迎えるマイル・e JALポイント・JALクーポンの取り扱いについて(2021年7月7日更新)(JAL)
日本航空

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