客室乗務員など運航に携わる日本航空(JAL/JL、9201)の社員が、2020年4月から新制服を着用して1年が過ぎた。同年夏に開催予定で、1年遅れとなる7月23日に開幕した東京オリンピック・パラリンピックを視野に入れ、2013年6月以来のリニューアルとなった。
11代目となった客室乗務員の制服は、女性用はワンピースに加えてパンツスタイルを初採用。これまでの10代目制服の良さを継承しつつ、動きやすさや快適性を向上しながら、新しいデザインを取り入れた。客室乗務員と地上係員の新制服は、ファッションブランド「EZUMi」のデザイナーで、クリエイティブディレクターの江角泰俊さんがデザインした。
中長距離国際線を中心に投入しているボーイング787-9型機。JALは2017年7月31日に、E91仕様と呼ばれる3クラス203席(ビジネス52席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー116席)の787-9を就航させた。東南アジアなど中距離路線を中心に投入している機体で、2015年7月1日に就航したJAL初の787-9、長距離路線を主眼とするE71仕様の3クラス195席(ビジネス44席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー116席)と比べ、ビジネスクラスのシートを変更して座席数を8席増やした。
ビジネスクラスの名称は「スカイスイートIII」。フルフラットシートを斜めに配置する「ヘリンボーン配列」で、座席配列は全席から通路へアクセス出来る1-2-1席配列を採用した。シートを足もとで立体交差させ、内側に小物入れのある可動式アームレストを通路側に設けている。2016年6月から国際線に就航した777-200ERで採用したシートを787-9の機体に合わせた。
現在はE91からビジネスを半数近い24席減らし、プレエコも2列分14席なくし、エコノミーを約1.6倍の74席増やした3クラス239席(ビジネス28席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー190席)のE92仕様も登場。今春から国内線へ移った777-200ER(2クラス312席/3クラス236席)の3クラス仕様に近い座席数で、ハワイ路線などビジネスクラスよりもエコノミークラスのニーズがある路線に投入している。
いずれの787-9も、エコノミーは787-8と同じ1列8席仕様を維持している。
新制服着用開始となった2020年は、11代目制服を着て働く客室乗務員の姿を目にする機会がほとんどなかった。そこで、787やA350といった主要機材の機内で新制服がどのように見えるかを、写真特集で取り上げる。
4回目は787-9のE91仕様機。第5回はこちら。
*写真は23枚。
*「写真特集・JAL 11代目CA新制服と主要機材」の記事一覧はこちら。
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プレミアムエコノミークラス
エコノミークラス
関連リンク
日本航空
写真特集・JAL 11代目CA新制服と主要機材(全5回)
(1)国内線の新主力機 A350-900編
(2)長距離国際線飛ぶフラッグシップ 777-300ER編
(3)プレエコなくした国際線中型機 787-8 E12編
(5)普通席もモニターと電源完備 787-8国内線仕様機
写真特集・JAL新制服着用開始
・11代目でパンツスタイル初採用
スカイスイート787(787-9、E91仕様)
・個室感とペア利用両立目指す 写真特集・JALスカイスイート787-9新仕様機(17年8月1日)
・JAL、787-9新仕様機就航 足もと立体交差の新ビジネスクラス(17年7月31日)
スカイスイート787(787-9、E92仕様)
・JAL、リゾッチャ制服とビンゴ復活 羽田からハワイ気分楽しむ遊覧飛行(20年11月14日)
スカイスイート787(787-9、E71仕様)
・JALの787-9、ジャカルタへ初便出発(15年7月1日)
・6m長く34席多い最新787 写真特集・JALの787-9(機内・機体編)(15年6月20日)
・JAL、787-9初号機が成田到着 7月からジャカルタ就航(15年6月11日)