日本航空(JAL/JL、9201)は7月20日、開幕が近づく東京オリンピック・パラリンピックの特別塗装機「みんなのJAL2020ジェット」の3号機(エアバスA350-900型機、登録記号JA06XJ)を国内線に就航させた。垂直尾翼に描かれた鶴丸ロゴがJAL機では初めて金色になった機体で、初便は羽田発札幌(新千歳)行きJL515便となった。
3号機は機体全体に選手が描かれたデカールを貼り、垂直尾翼の鶴丸を金色に変更した。座席数は通常のA350-900と同様3クラス369席で、ファーストクラスが12席(2-2-2席配列)、クラスJが94席(2-4-2席)、普通席が263席(3-3-3席)となる。
初便のJL515便は乗客194人(幼児5人含む)を乗せ、午後0時34分(定刻同30分)に羽田空港の17番スポットから出発。C滑走路(RWY16L)から離陸し、午後2時2分(同5分)に新千歳空港へ到着した。
3号機の機内では、特別デザインの紙コップや搭乗記念証を配布。投入路線は羽田-札幌線のほか羽田-福岡、那覇、伊丹-那覇の各線などの国内線で、11月末までの運航を予定している。
また、貨物コンテナ1つと牽引する羽田空港内のトーイングトラクター1台も金色にラッピング。このほかに70台のトーイングトラクターの鶴丸ロゴを金色に変更し、全国各地に展開する。初便のJL515便には、金色のコンテナが搭載された。
JALはこれまでに、「みんなのJAL2020ジェット」の初号機(ボーイング777-200型機、JA773J)を2019年4月8日、2号機(767-300ER、JA601J)を同年7月11日にそれぞれ国内線に就航させた。開催500日前と1年前を記念したもので、3号機は当初2020年4月の就航を予定していたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で大会の開催が延期されたことから、就航も1年以上後ろ倒しとなった。
3号機に描かれた選手は、左側が前方から萱和磨(体操)、村上茉愛(体操)、橋本大輝(体操)、内村航平(体操)、錦織圭(テニス)、畑岡奈紗(ゴルフ)、羽根田卓也(カヌー)、植草歩(空手)、香西宏昭(車いすバスケットボール)、右側は前方から加納虹輝(フェンシング)、北口榛花(陸上競技)、戸邉直人(陸上競技)、阿部詩(柔道)、阿部一二三(柔道)、大野将平(柔道)、上地結衣(車いすテニス)の各選手となる。
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初便の運航実績(定刻/実績)
JL515 羽田(12:30/12:34 搭乗口17)→新千歳(14:05/14:02 搭乗口11)
JL514 新千歳(15:00/14:58)→羽田(16:40/16:35)
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