ボーイングは現地時間7月13日、インド海軍に10機目のP-8I哨戒機を引き渡したと発表した。インド国防省が2016年に発注した追加4機のオプション契約のうち2機目の納入となった。
インド海軍はP-8初の海外顧客で、2013年から導入。ボーイングによると、飛行時間は3万時間を超えたという。P-8の米国外の顧客ではインドのほか、豪州空軍、英国空軍が運用している。
ボーイングは現在、2019年に締結した訓練・支援パッケージ契約の一環として、インド南東部タミル・ナドゥ州アラッコナムのINSラジャリにある訓練支援・データ処理センターと、南西部ケララ州コチの海軍航空技術研究所にある二次整備訓練センターの建設を完了。これらの訓練施設により、インド海軍の乗員は短期間で任務遂行能力を高められることに加え、機上訓練の時間を短縮することで航空機の稼働率を向上できる。
P-8は、小型旅客機の737-800をベースに開発された対潜水艦、対水上戦、情報収集、監視、偵察を担う多目的哨戒機で、2004年6月14日にローンチ。胴体は737-800、主翼は737-900を基に開発された。
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Indian Navy
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ボーイング・ジャパン
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